株式会社Robot Home(旧TATERU)の評判|不動産テック企業のサービスの質とは?
株式会社Robot Homeという社名を、「聞いたことがない」「どんな会社なの?」と思う方がいるかもしれません。
同社の旧社名は株式会社TATERUですが、新聞などで社名を知っている人もいるでしょう。気になる方は社名で検索すると色々と情報が得られます。
そこで、当記事では株式会社Robot Homeの企業情報、サービスの特徴、口コミ・評判、コンプライアンスへの取り組みなどについて調べてみました。フラットな目線で解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
株式会社Robot Homeの企業情報
株式会社Robot Homeは、東証プライム市場で上場している不動産テック企業です。
株式会社Robot Homeの会社概要
会社名 | 株式会社Robot Home (ロボットホーム、英:Robot Home, Inc.) |
所在地 | 〒104-0061 東京都中央区銀座7-4-15(総合受付11F) |
創立年月日 | 2006年1月23日 |
資本金 | 74億70百万円(資本剰余金を含む) |
代表者 | 古木 大咲 |
取締役 | 松園 勝喜、藤本 一之、安井 慎二、安田 博一 |
社外取締役 | 鈴木 良和、原 雅彦、浅田 浩 |
従業員 | 205名(連結ベース / 正社員 / 2023年6月末時点) |
主な事業内容 | ・AI・IoT事業 ・Robot Home事業 |
支店 | 東京・大阪・名古屋・福岡・仙台 |
決算期 | 12月31日 |
証券コード | 1435(TYO) |
上場証券取引所 | 東京証券取引所:プライム市場 |
免許 | ・建設業許可番号: 東京都知事許可(般-1)第151137号 ・宅建業免許番号: 国土交通大臣(4)第7533号 ・賃貸住宅管理業登録番号: 国土交通大臣(1)第006902号 |
加盟団体 | ・公益社団法人 全日本不動産協会 ・一般社団法人 DX不動産推進協会 |
取引金融機関 | ネット銀行、地銀、信金、フラット35など300社以上 |
法人番号 | 3290001025873 |
会社HP | https://corp.robothome.jp/ |
2006年設立の不動産テック企業
株式会社Robot Homeは、2006年1月、「有限会社フルキ建設」として設立、翌月「株式会社インベスターズ」に組織変更しています。
2015年12月には、「株式会社インベスターズクラウド」として東証マザーズに上場。翌年には、上場市場を東証一部(現東京プライム)市場に変更しました。
2018年4月、株式会社TATERUに商号変更し、Robot Homeという名称は、当初子会社につけたものでしたが、2021年に次のように変更しています。
- 株式会社TATERUを株式会社Robot Homeに商号変更
- 子会社の株式会社Robot Homeを株式会社Residence kitに商号変更
Residence kitは、2018年から賃貸オーナー向けの賃貸経営アプリ「Apartment kit for Owner」を提供、TATERU(現Robot Home)は、不動産仲介業務の業者マッチングサイト「TATERU Buy-Sell for Business」の提供を開始しています。
このように同社は、不動産関連アプリ開発事業に取り組むとともに商号変更を繰り返してきた不動産テック企業です。
不動産に特化したプラットフォームの開発・運用、クラウドサービスの提供
Robot Homeは、AI・IoT技術を活用して、入居者、オーナー、賃貸仲介会社、賃貸管理会社を繋ぎ、不動産経営の自動化を目指すプラットフォームを提供してきました。
具体的には、以下の製品を供給しています。
- 付属のIoT機器が操作できる入居者専用アプリ「Residence kit for Customer」を提供
- 管理会社向けRPAツール「Residence kit for Business」を提供
- 全国17都府県、4,884社の仲介業者に「Residence kit for Agent」を提供
- その他、AI・IoTなどのテクノロジーを活用したPM製品とDX統合支援サービスの提供
グループ子会社は6社
同社のグループ子会社は6社で、各社の主な事業は以下のとおりです。
株式会社 rh labo | ①IoT賃貸住宅「Residence kit」の企画開発と Robot Homeへの機器のOEM供給 ②スマートフォンから解錠が可能なカメラ付きインターフォン「kit HOME ENTRANCE」をRobot Homeに供給 |
株式会社 rh maintenance | 住宅設備機器の総合商社 |
株式会社 rh warranty | 賃貸オーナー向けに、家賃保証、回収業務、催促業務などをワンストップで行う企業。 |
株式会社 rh investment | 投資用不動産の開発・コンサルティング、仲介売買など行う企業 |
株式会社 アイ・ディー・シー | 不動産業界におけるICTコンサルティング、業務システム開発、WEBサイト制作等のITサービス事業を展開 |
株式会社Next Relation | ステークホルダーとのパブリックアフェアーズ事業を展開する企業 |
株式会社Robot Homeのサービスの特徴
株式会社Robot Homeのサービスには、以下の5つの特徴があります。
- オーナー専用アプリ「Residence kit for Owner」の提供
- IoT搭載マンション入居者専用アプリ「Residence kit for Customer」を提供
- 全国17都府県、4,884の仲介業者が登録している「Residence kit for Agent」の提供
- KANRY事業というAI・IoTなどのテクノロジーを活用したPM事業
- DX統合支援サービスの提供
それぞれ見ていきましょう。
オーナー専用アプリ「Residence kit for Owner」の提供
「Residence kit for Owner」は、不動産オーナー用の賃貸管理アプリです。
このアプリには以下の機能があります。
- 所有物件:所有物件の空室状況や稼働率、空室サイトへのアクセス数を一覧で管理
- チャット:管理会社とチャットで素早くやり取り
- 管理する:退去後、原状回復工事の完了を確認
- 相場を見る:周辺の家賃相場をチェック
- 募集する:新規入居者の募集をする
同社は、このアプリと管理会社との連携により、入居・退去・募集を含めたすべての不動産管理を徹底的に効率化するとうたっています。
賃貸管理業務の効率化はいいですが、不動産投資において大切なのは良い物件に投資することです。こうしたサービスは、あくまでおまけ程度に考えておいたほうが良いかもしれません。
IoT搭載マンション入居者専用アプリ「Residence kit for Customer」を提供
同社では、設備や家電など様々な箇所でIoTテクノロジーを活用して入居者の生活の利便性を向上したIoT搭載マンションを「Residence kit for Customer」で操作できるようにしています。
入居者専用アプリ「Residence kit for Customer」には、以下の機能があります。
- SMART LOCKと連動:解錠はアプリから可能。その他テンキーや交通系ICカード、従来の鍵でも解錠可能。
- 盗難防止:窓に取り付けた開閉センサーが開閉や振動を検知し、外出時でもスマートフォンから室内の異常を確認できる。
- 室内環境設定と調光:室内の温度や湿度を状態取得し、スマートフォンからワンタップで操作可能。
全国17都府県、4,884の仲介業者が登録している「Residence kit for Agent」の提供
「Residence kit for Agent」は、入居募集中の物件情報を掲載し、仲介会社の内見や申込み窓口を一元化することで、業務効率向上を目的としたシステムアプリです。
これまでに同社が開発・販売したマンション・アパートは3,000棟を超えており、以下の全国17都道府県で4884の仲介業者とネットワークを構築しているといいます。
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・大阪府・兵庫県・京都府・愛知県・福岡県・北海道・宮城県・福島県・静岡県・広島県・熊本県・沖縄県 |
そのため賃貸需要をいち早くキャッチし空室リスクの軽減に繋がっているとし、その成果のひとつとして96%の入居率をアピールしています。
AI・IoTを活用したPM事業「KANRY」
PM事業とは、プロパティマネジメント(不動産管理事業)のことです。同社は、不動産管理会社向けにも、AI・IoTを活用した「KANRY」というシステムを提供しています。
KANRYの特長は大まかに下記のとおり。
- 場所や端末にとらわれないクラウドの活用で業務を効率化
- オーナー、入居者とチャット機能でクレーム対応が迅速にできる
- ネットバンキングと連動し、家賃の集金、オーナーへの送金が効率化
代表の古木氏が答えたインタビュー記事によれば、同社のビジネスモデル転換を支える重要な収益の柱として機能しているようで、「当社の収益改善エンジンとなっているのは、間違いなくKANRY事業です」とのこと。
簡単に説明すると、IoT機器と連動した賃貸管理システムによって管理業務を効率化することで、人件費や拠点の新設費用などが大きく抑えられるということのようです。
DX統合支援サービスを開始
同社は、ここまで紹介したサービスに加え、以下のサービスも展開しています。
- income club:「売ります」「買います」の会員制の不動産版マッチングサイト。
- rh warranty:入居者の連帯保証人となり、滞納時の家賃保証と原状回復費用をオーナーに保証するサービス。
これらのサービスを、同社では「DX統合支援サービス」と位置づけ、不動産業界における「レガシーシステム」や「2025年の崖」を回避する事業として推進するとしています。
サブリース契約は注意が必要
サブリース契約とは不動産投資における家賃保証を意味します。
サブリース業者が、たとえ物件が空室だったとしても、月々の家賃を事前の取り決め通りの金額で振り込んでくれるという契約であり、不動産投資初心者にはとても親切な契約に見えることが特徴です。
しかしながら、サブリース契約にはたくさんの問題点があり、近年トラブルは急増中です。
主なトラブルは、
- 家賃が一方的に下げられる
- 入居者の情報が分からない
- 逆鞘サブリースが行われるリスクがある
- そもそもオーナーの収支が悪くなるサービスである
- 35年間、安定的な賃貸運営ができる保証ではない
- 売却時に売却が下がる要因になりうる
- 解約したくてもできない
など、色々あります。
トラブルが多いということで、消費者庁も注意喚起しています。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_011/
詳しくはこちらの記事を参照してください。
株式会社Robot Homeの口コミ・評判
不動産オーナーの口コミと、賃貸していると思われる方の口コミをそれぞれ調べてみましたので、参考にしてください。
<不動産オーナーの口コミ>
(引用元:Googleマップ)
yuki suzuki 10 件のクチコミ ★★★★ 2 週間前 新規 退去の対応でわからないことを質問した際、とても丁寧に回答頂きました。 女性の担当の方で、細かく教えて頂きました。 また、お世話になる機会があれば物件の紹介をお願いしたいと思います。 |
K “かすぽん” A 1 件のクチコミ ★★★★ 6 日前 新規 問題が発生したときの対応が丁寧です。様々な物件管理をしているので情報量も多く、サポート体制がしっかりしています。 |
不動産オーナーと見られる方の口コミは、好意的なものが多い印象でした。
<賃貸している人の口コミ>
(引用元:Googleマップ)
kouki shimada 2 件のクチコミ ★★★★ 2 か月前 タバコのトラブルで管理会社に連絡したらすぐに対応してくれました。 |
makoto inoue 1 件のクチコミ ★★★★ 2 年前 オンライン上の返答は早い。親切な対応という感じではないが機械的になった。とりあえず今は引越しするのも厳しいからこのままステイ。 |
賃貸している方の口コミは、好意的なものとそうでないものが両極端に割れている印象で、中間評価がないという状況でした。
気になる方は、Googleマップで「Robot Home 評判」と入力して検索してみましょう。
株式会社Robot Homeについて
株式会社Robot Homeについてまとめましたので、参考にしてください。
同社の取り扱い物件にはどのようなものがあるか?
Robot Homeのホームページ上に、取扱物件の詳細は記載がありませんでした。
そこでグループ会社の中で投資用不動産の開発・コンサルティング、仲介売買などを行う株式会社 rh investmentの販売物件を確認したところ、1Kや1R×8戸の1棟売りが多い印象です。
地域は千葉や埼玉の関東圏のほか、愛知や大阪など幅広く取り扱っているようです。
ただ、これらはあくまでネット上で確認できる情報ですから、問い合わせをした顧客向けの物件までは確認できません。
詳細は同社に問い合わせるか、不動産投資情報などを発信するオウンドメディア「income club」を利用するのがよさそうです。下記サイトに登録すると閲覧できます。
同社の仲介手数料はいくらか?
仲介手数料に関する記述はありませんが、下の表に記載の不動産仲介手数料の上限を請求してくるのが一般的です。
取引物件価格(税抜) | 仲介手数料の上限 |
400万円超 | 取引物件価格(税抜)×3%+消費税 |
200万円超~400万円以下 | 取引物件価格(税抜)×4%+消費税 |
200万円以下 | 取引物件価格(税抜)×5%+消費税 |
仲介手数料は上限が定められているので、仲介手数料を値切るよりも、より立地条件が良い物件を紹介してもらう方が有利です。
株式会社Robot Homeの評判 | まとめ
株式会社Robot Home(旧TATERU)の企業情報、サービスの特徴、口コミ・評判について解説しました。
社名変更の多い同社ですが、現在はIoT搭載マンションに注力し、安心感や利便性を魅力として居住者にアピールする一方で、IoT機器を利用した管理システムの構築など、不動産を管理する企業へのサービス提供に精力的なようです。
しかし、同社のサービス領域が不動産の価値向上に繋がっているかどうかは、検討の余地があるかもしれません。不動産投資の本質は、つまるところ良い物件に出会えるかどうかですから、基本的には紹介された物件の良し悪しで見極めるのがよいかと思います。
また、同社の近年の社名変更については、理由も理由ですから、利用にはくれぐれも慎重になることをおすすめします。
株式会社Robot Homeの評判の物件を検討している方へ
・提案されている価格は妥当なのだろうか?
・もっと値引き交渉はできないのだろうか?
・設定家賃は適正なのか?
・契約書の内容に落とし穴はないのだろうか?
・もっと収支を上げる方法ないのだろうか?
・必要以上の保証になっていないか?
などありましたら気軽にご連絡ください。
わたしの経験が、あなたのワンルームマンション投資をより良くすることができるかもしれません。
株式会社Robot Homeの評判の物件を保有している方へ
・サブリース契約を解除できない
・購入したが不安が残る
・売却相談したが希望の価格にならない
・今保有している物件が適正価格なのか知りたい
・毎月の収支をもっと良くしたい
などありましたら気軽にご連絡ください。
まだ間に合います!管理手法や相談する業者を変えれば収支アップや希望価格での売却も可能です。
思い出してください、なぜマンション経営を始めようと思ったのですか?
あなたの勇気ある決断を放置しないでください。ワンルームマンション投資は正しい方法で行えば非常に有益な資産形成方法です。
わたしが、多少なりとも力になれることはあるかと思います。
わたしの友人のような人を1人でも無くすことがわたしの使命ですから。