友人がいようにワンルームマンションを買わされた物語

この記事では管理人の友人が実際に体験し、トラウマになった「同僚M事件」について詳細を友人の健一郎(仮名)に語ってもらいます。
健一郎さんよろしくお願いします。

マイク

当ブログの管理人
マイク
150社以上の不動産業者、管理会社を徹底的に調べ上げた理系国立大学出身の現役サラリーマン。 過去友人が不動産会社にいいようにされたことがきっかけとなり不動産投資を開始。「負けない不動産投資」がモットー。弁護士、税理士、不動産鑑定士など交友関係は広い。現在は区分マンション8戸、一棟不動産4棟を持つに至る。

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友人がいいようにワンルームマンションを買わされた物語

登場人物

私:健一郎
M:会社の同期
K:Mと同じ部署の同期
N子:不動産会社の営業
Y美:N子の友人
R子:N子の友人
A:N子の大切な人

急な飲み会に参加するべからず

就職して4年目の春でした。

仕事にも余裕が出てきました。
より世の中を良くするために、考える時間を創出しようと、日々ルーティンワークの問題点を発見しより業務改善を行おうと邁進していた頃です。

入社後の研修で同じ釜の飯を食う間柄であった同期のMから社内メールで食事の誘いが来たのです。
正直入社後、別の部署に配属ということもあってか、職場は同じビル内ではありましたがフロアが異なることもあって一緒に食事をしたことはありませんでした。

私は健康のために日頃階段利用をしています。Mはエレベーターを利用しているということもあってか中々顔を合わせる機会もありません。

そんなMからの誘いだったので今までであれば仕事の忙しさから断っていたのですが、そのときは仕事の要領を掴んできた時期でもあったので時間的にも自分の心にも余裕があったのです。

社内メールで参加すると返信したとたんに社内電話が鳴りました。

「ジリリリリリ」

私:「はい。○○部署ですが」

M:「よっ!!健一郎!久しぶり!元気?」

Mは笑っていいとものタモさん並のノリの軽さで話しかけてきました。

M:「急なんだけど、合コンのメンバーに欠員が出てさ、相手が高学歴所望してるから健一郎に来てもらいたいなって!やっぱエリートに女は弱いよな!」

私:「仕方ないな、ちょうど今進行中のプロジェクトも落ち着いてきたし参加してやってもいいよ!」

本当に時間が空いていたこともありましたし、違う部署のMがどんな仕事をしているのかも気になったのです。

M:「じゃあ19時半に新宿東口にある隠れ房に集合な!予約はMで取ってるから、遅れるなよ!」

人生で一度たりとも遅刻した経験がない私に向かって失礼だなと思いながらも

私:「当たり前だ!」

ちょっとテンション高めで回答し電話を切りました。

マンションを購入した後に判明しましたが、Mはこの飲み会を使う手法で相当数の同期や先輩、後輩にマンションを斡旋していました。
後の祭りですがこのタイミングでいきなり飲み会に誘われること自体に疑問を持つべきでした。

・仕事への慣れ
・プロジェクトの落ち着き
・自分への仕事における自信

すべて自分の過信が招いた結果です。

飲み会に紛れ込む泥棒猫に要注意

飲み会に行く前にエチケットとしてコンビニでデオドラントシートとブレスケアを追加しました。
一緒に飲む人に迷惑をかけるのはご法度です。

また、お店に迷って遅れたら私ではありません。

食べログで事前にお店の場所、雰囲気やトイレで迷わないように内観をチェックしました。
(※実際にそのときに使われた店舗はまだ現存しますので気になる方は「隠れ房 新宿店」で検索してみてください)

店に到着し、予約者であるMの名前を店員の方に伝えます。

店員:「Mさまのお連れ様ですね!いつもありがとうございます」

今思い返すと、「いつもありがとうございます」っておかしいなと気づくのですが、、、
その当時の私は何分経験不足で気づくことが出来なかったのが悔やまれます。

「いつもありがとうございます」ということは、Mはこのお店で悪質なマンション斡旋飲み会を繰り返し行っていた証拠でもあります。

席に案内されるとすでにMとKが待っていました。
女性陣はまだ来ていないようです。

M:「時間バッチリとはさすがは健一郎だ!女の子たちは場所迷っていて少し遅れるそうだよ!」

私:「それなら仕方ないな、ちなみにどんな女性がくるのかな?」

M:「今日の子達は不動産関係の会社で働いている子だよ」

不動産関係と聞いて、てっきり大手上場企業不動産会社の受付や秘書しているおとなしく清楚な女性をイメージしていました。

N子:「Mくん!お待たせ!!ごめんね」

私のイメージとは違い、元気で明るい感じです。

元気な感じの女の子もやぶさかではない私ではあります。

元AKBの高橋みなみさんをイメージしてもらえれば想像に難くないと思います。

M:「みんな揃ったところで自己紹介でもしましょっか!まずは自分から!○○株式会社の自称エース、Mっす!2流の○○大学卒業で運良く今の会社に拾ってもらいました!出生は期待出来ませんがヨロピコで~す!」

N子:「じゃあ次は私の番だね!○○アセットマネジメントで営業3年目のN子です!趣味は資産形成を世の中に広めることです!」

資産形成を広めるのが趣味とは変わっている子ではありますが、今後は少子化と高齢化により老後の年金問題は大きな問題です。
その問題を直視しているとは素晴らしい考えだとその時は思ったのです。

M:「じゃあお次は自称ではなくて本当のスーパーエリートエースの出番です!よろしく!最年少役員候補健一郎!」

Mはやたら私のことを上げて女性陣たちに紹介しました。
昔から周囲の期待に応えることはやぶさかではありません。

私:「○○大学○学部出身、就職活動では○○センチュア、ベイ○○ントなど多数の内定をもらった健一郎です!現在は○○株式会社で仕事に邁進しています。先月の昇級試験も無事クリアしました。趣味は仕事です!」

場がいつにも増して盛り上がったような気がしました。
そして明らかにN子の視線が私に熱く注がれているのを感じました。

他の面々が自己紹介していましたが、今回の話とはずれますので割愛します。

その後もMは、なぜかN子に対して私のTUPをしてきます。今考えると怪しいのですが、お酒が入っていたこともあったので仕方がないことですね。
やはりアルコールには思考を鈍らせる成分が入っていますね。飲酒運転が禁止なわけです。

終始、N子からは「健一郎さん!すごい!」

Mからは「健一郎はまじでヤバイエリート!」

このような言葉を浴びせられていたような気がします。

ホテルのデートにはご用心

飲み会の3日後にN子から連絡が届きました。

内容は要約すると、今度お茶でもしたいとのことでした。

普通に考えてあれだけ飲み会で私に熱い視線を注いでいたら、まぁ連絡は来るとは思っていました。

飲み会の席では連絡先交換はしていなかったのですが、MからN子が私の連絡先を知りたがっているから教えていいのかと翌日聞かれたので、マナーとして教えたのです。

メッセージにはふんだんに絵文字が使われていたので私への本気具合を伺わせます。

しかしながらこの当時の私は薄々は感じてはいましたが修行が足りませんでした。

ディナーではなくティータイムということもあって少し残念な気もしましたが、N子は健全な女性であるとその時は思ったのです。

お茶をする場所はその後のことも考えて渋谷にある「珈琲店トップ 渋谷道玄坂店」を指定したのですが、あっさりと流されてセルリアンタワーのカフェに指定されました。

そしてデート当日。

指定のセルリアンタワーのカフェガーデンラウンジ 「坐忘」で待っているとN子がやってきました。

N子:「お待たせ!ちょっと先の仕事が長引いちゃって」

私:「土曜日も仕事があるんだね!おつかれさま!」

私は15分待たされたことで少し苛つきを感じてはいましたが、ぐっとこらえて爽やかに返事をしました。

その後、話は盛り上がり、現在の政治のことから年金、税金の問題について話をしました。

N子が言うことを要約すると
・サラリーマンは税金を取られすぎている
・厚生年金と言っても老後は少ない
・今後の日本はペイオフなどの預金封鎖もあり得る
・若いうちに動かないと後悔する

確かになと思わされることが多かったのです。

しかし、一番私の心に刺さったのはこの言葉でした。

N子:「結婚したら子供の教育費が大変だって言うよ。そのために学資保険入ったりして大変だけど、資産形成をしておけば大丈夫なんだよ!」

私:「えっつ!将来に備えることは大切だな!」

この女は私と結婚したいに違いないとその時は思っていました。
今思うといきなりおかしいなとは気づくのですが、結婚式場も完備しているセルリアンタワーです。私の心を惑わしてきます。

1時間ほど話をしているとN子から

N子:「資産形成の話でこんなに盛り上がったのは健一郎君が初めてだよ!私たちは気が合うね!」

と愛の告白をされました。

まぁ最初の飲み会から熱い視線で私のことを見つめてきましたし、その後も向こうから連絡をしてきたのです。
当然といえば当然の話しです。

私:「そうだな!お互いの将来のためにも資産形成は大切だな!」

私もやぶさかではなかったのでN子に合わせる形の回答をしました。
私としては彼女と言うよりは仲の良い友だち以上恋人未満が希望ではありますが、ここでいきなりN子の期待を裏切るようなことはできません。

しかしながら私の心はすでに道玄坂周辺を漂っていました。

喝っつ!!男としての私が隙あらば出てこようとします。

なんとか自制心を保ちながら彼女の顔を見るのに精一杯でした。

このあと、大変な展開になるとはつゆ知らず。

色黒ツーブロックに四の字固め

N子:「資産形成に賛同してくれてありがとう!そんな健一郎くんに紹介したい人がいるんだ!私がいつもお世話になっている大切な人なんだよ!」

もう両親スタンバイ?それとも親友とか?まだ付き合うとか言ってないのに、外堀を埋める作戦だとその時は思いました。

私:「そんな大切な人なら会わないわけにはいかないよ!」

N子:「実はこの近くに来てるから呼んでくるね!ちょっと待っててね!」

N子は席を立って大切な人を迎えに行きました。

心は道玄坂でしたが、大切な人が来るということはそんな訳にもいきません。
心機一転して道玄坂は次回のデートにつなげようと落ち着かせました。

道玄坂ではなく、自宅でもやぶさかではありません。こんなときのための一人暮らしです。

私の鼓動は高まるばかりです。

N子:「お待たせ!私の大切な人だよ!」

私:「は、はい」

黒光りな肌、白すぎる歯、ジェルで固められた髪、鮮やかすぎる青いスーツ。
年齢は30歳前半でしょうか?

明らかにお父さんではありません。

男の親友??でもありません。

A:「いつもN子がお世話になっております。私○○アセットマネジメントで部長をしております。Aと申します。資産形成にご興味が多分にあるということを伺いました」

あ、、、

この瞬間、私の頭の中でモヤモヤしていた糸くずが一つにまとまり一本の線になりました。

すべてはこのツーブロックの男性と自分を引き合わせるための壮大な作戦だったのか。。。

その後、すでにN子に言質(後々証拠になる言葉)をとられていた私はなすすべもなくAにガッちりホールドの四の字固めを決められて拇印を押すこととなります。

営業の詳細や会社名を出すと私が襲われるかもしれないので出しませんが、気になる人は個別にご連絡ください。

私が四の字固めで動けない様子をN子は薄笑いをしながら眺めていました。

あの表情は今でも思い出すと腸が煮えくり返ります。

外せないサブリース蟻地獄

結果として2件の都内のワンルームマンションを購入した私ですが、そこからが地獄のスタートでした。

途中で解約やクーリング・オフ出来たのではないか?と読者の声が聞こえてきそうですがムカつきながらもN子に一縷の望みを賭けていた私は結果として購入するに至ったのです。

購入後も何度かN子には連絡を試みましたがブロックされたようで連絡は途切れました。

そして聞いた話ですが実はN子とAはデキていたようで社内でも有名だったようです。
ちなみにAは既婚者のため不倫ですね。

本当にN子にとってAは大切な人ではあったわけです笑。

購入した物件は世田谷区にある某駅から10分ほどの場所でした。

しかしながら、管理契約がサブリース契約※だったのです。
※サブリース契約についてはこの記事を読んでみてください

サブリース契約は販売業者に有利な契約なためオーナーから契約解除することは非常に困難です。

しかも厄介なことにサブリース契約の物件は売却時に融資が付きづらく新築のときのみ高額な査定評価が銀行から出ます。

売ることもできますが大きな赤字になる。
サブリース契約なので家賃を決める権利がこちらにはなく、毎年のように下げられていく。

何しようが赤字になる蟻地獄のような物件でした。

今では笑い話ですが、信用していた同僚に裏切られたことは深く傷として残りました。