S&P500とは?メリット・デメリットとおすすめ銘柄2選!

将来のために投資を始める人が増えていますが、中でも投資信託に目を向ける人が増加しています。投資信託にもさまざまな種類があり、投資スタイル、目的に応じて適切なものを選ぶことが大切です。投資信託には様々な専門用語があり、それらについても正しく理解しておく必要があります。株価指数値の違いを知りたい、おすすめの銘柄が知りたいと考える人も多いのではないでしょうか。

S&P500という言葉を聞いたことがありますでしょうか?数ある株式指数の中でも重要な指標の1つで、投資を行う上で知っておくべき重要な用語です。この記事では、S&P500とは何なのかについて解説いたします。

その他の指数との違い、特徴を交えながら、どんなメリットがあるのか、どんなデメリットがあるのかを解説していきますので参考にしてみてください。

当ブログの管理人
マイク

150社以上の不動産業者、管理会社を徹底的に調べ上げた理系出身の現役サラリーマン投資家です。 40代の独身男性(結婚経験は有)。過去友人が不動産会社にいいようにされたことがきっかけとなり不動産投資を開始。

調査と経験から「負けない不動産投資法」があることを導き出しました。様々な不動産の経験から弁護士、税理士、不動産鑑定士など交友関係は広いです。現在は区分マンション8戸、ファミリーマンション2戸、一棟アパート4棟を保有中。投資信託や株で1億円強を運用中。現物資産である不動産と投資信託や株などの金融商品の組み合わせることで相互補完をし、安定的な資産形成を行っています。

座右の銘は「投資は易し、恋愛は難し」。

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S&P500は米国の代表的企業の株価指数!

株式投資において耳にする機会が多い「S&P500」という用語ですが、簡単に説明すると、アメリカの代表的な企業500社の株価を基に算出した指数のことを言います。株価とは、株式の相場を表す指標になるわけですが、S&P500はアメリカの代表的な企業500社の相場を示す指数ということになります。

こうした株価指数は、ニュースでもよく耳にすると思いますが、代表的なものには以下があります。

日経平均株価
東証一部上場銘柄の中でも代表的な225銘柄
東証株価指数(TOPIX)
東証一部に上場しているすべての日本企業
ダウ工業株30種平均(NYダウ)
ニューヨーク証券取引所等に上場している代表的な30銘柄
ナスダック総合
ナスダック市場に上場する全ての銘柄
ナスダック100
ナスダック市場に上場している金融銘柄を除く時価総額トップ100銘柄
S&P500
ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している代表的な500銘柄

要するに、
どの株式市場の銘柄か
どんな銘柄群を指すのか
が違うわけですが、様々な株価指数があります。アメリカの株式市場なのか、日本の株式市場なのか、どのような銘柄群を指す指標なのか、こうしたところを注目してみていくと、違いが見えてくると思います。

S&P500は代表的な株式指数の1つです。投資の神様と呼ばれたかの有名なウォーレン・バフェット氏も

私が死んだら遺産の9割をS&P500に連動するインデックスファンドに投資して欲しい

と発言したほど、有名かつ、注目度の高い株価指数としても知られています。

S&P500の特徴

S&P500の構成銘柄

S&P500はアメリカの上位500社を基準にした株価指数であるとお話ししましたが、どんな会社があるのかは気になるところですよね。S&P500に採用される銘柄は一定の採用基準があり、その基準はとても厳しいものとなっています。銘柄は一定期間で入れ替えが行われ、年4回独自委員会の元に検討されています。

ちなみに厳しい採用基準には以下があります。

  • アメリカの企業であること
  • 4半期連続で黒字を維持していること
  • 株に流動性があり、浮動株が発行株式総数の50%以上あること
  • 最低時価総額が146億ドル以上(2022年現在)

最低時価総額の基準から見ても、かなり大きな企業しか採用されないことが分かりますよね。この基準額は年々上がっているようで、アメリカの大企業の中でも黒字経営の大企業しか採用されない厳しい基準があることが分かります。

S&P500の組み入れ銘柄TOP10

S&P500の組み入れ銘柄の中でも、TOP10社となれば、誰もが知る世界的な企業が名を連ねますが、どんな企業があるのかを見ていきたいと思います。

ティッカー

会社名

割合

AAPL

アップル

6.67

MSFT

マイクロソフト

5.95

AMZN

アマゾン・ドット・コム

3.55

FB

メタプラットフォームズ

2.15

GOOGL

アルファベット class A

2.00

GOOG

アルファベット class C

1.80

TSLA

テスラ

1.68

BRKB

バークシャーハサウェイ

1.59

JPM

JPモルガン・チェース

1.29

JNJ

ジョンソン&ジョンソン

1.28

上記の「割合」は世界一の純資産総額を誇るIVVのデータからBloombergを引用、IVVの正式名称はiShares Core S&P 500 ETFですが、BlackRockが運用するS&P500に連動しているETFです。
※ティッカーは「ティッカーシンボル」「ティッカーコード」とも呼ばれ、株式市場で銘柄を識別するための略称です。

会社名を見てみると、世界的に誰もが名前を知る大企業ばかりであることが分かります。中でもIT分野の企業が多く、近年ではGAFAM(Google, Apple, Facebook, Amazon, Microsoft)と呼ばれる巨大IT企業が名を連ねていることが分かります。

S&P500の業種別比率

アメリカの代表的なIT企業が名を連ねるS&P500ですが、500社の業種比率も見ていきたいと思います。

業種

保有比率
(%)

情報技術

27.23

ヘルスケア

13.91

一般消費財・サービス

11.58

金融

11.46

通信

9.33

資本財・サービス

8.06

生活必需品

6.23

エネルギー

3.83

公益事業

2.75

不動産

2.72

素材

2.59

キャッシュ、デリバティブ等

0.32

様々な業種の企業が採用される中、情報技術、通信だけで3分の1以上の割合を占めることから、やはりGAFAMのようなIT企業が代表的であり、多くの割合を占めていることがよく分かります。

一方、比率を見ていくと様々な業種があることが見て取れます。これは、S&P500がリスク分散しやすいと言われる所以でもあります。様々な業種が組み込まれていることによって、短期間での大きな下落を避けやすくなります。特定の業種が多いファンドでは、反対に短期間で大きな成果が見込めることもあるわけですが、リスクヘッジの観点からは業種が分散されていることは大きなポイントだと言えます。

代表的な株価指数との利回り比較

投資先の分散でリスクヘッジしやすいことを理解した上で、「じゃあ利回りはどうなんだ」というところが気になると思いますので、他の代表的な株価指数との利回りの比較についても見ておきたいと思います。

NASDAQ100との比較

NASDAQ比較
青:S&P500 オレンジ:NASDAQ

NASDAQ100は、ナスダック市場の時価総額TOP100企業を対象にした株価指数です。ここ10年ほどの利回りの比較でいくと、特に2018年~2022年にかけてNASDAQ100の伸びが顕著なこともあり、利回りでもNASDAQ100が優秀だと言えます。

これはNASDAQ100がアメリカのハイテク株に特化することで、分散度合いが低くなり、先ほどもお話しした短期的な伸びが大きくなった場合の典型的な事例だとも言えます。加熱気味な傾向もあると言われており、今後どうなるかは注視していきたいところです。

ダウ平均との比較

ダウ平均比較
青:S&P500 オレンジ:ダウ平均

ニュースなどでもよく耳にするダウ平均は、NYダウとも呼ばれ、ダウ・ジョーンズ工業株価平均のことを言います。アメリカ各業種における代表的企業30銘柄で構成されており、市場カバー率はおおよそ25%ほどになっています。

ここ10年ほどの利回りの比較では、S&P500の方が少し良い数値と言えますが、ほぼ同じ推移を辿っているのが特徴的です。

日経平均との比較

日経平均比較
青:S&P500 オレンジ:日経平均

上記2つは海外市場との比較でしたが、国内市場との比較もしてみたいと思います。日経平均は、東証一部上場企業のうちの225銘柄を対象にしています。

ここ10年の利回りの比較を見ると、日経平均も頑張ってはいるものの、2021年以降で大きく水を開けられる結果が見えます。やはり海外市場の方が大きく伸びており、国内市場は伸び悩んでいることがよく分かります。こうしたこともあり、日本よりもアメリカ市場を狙う、S&P500などに投資したほうが期待値高く投資できると言われることに繋がっています。

VTとの比較

VT比較
青:S&P500 オレンジ:VT

VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する指数で、全世界の株式市場の約9000銘柄をカバー、そのうちの60%程度はアメリカが占める指数です。残りの40%程度は、その他の様々な国の小型株に分散されています。

VTは世界経済全体の伸びに連動しており、統計で見ていくと緩やかではありますが、右肩上がりに伸びていることがわかります。S&P500との比較で見ると、アメリカ市場を対象にしたS&P500の方が大きく伸ばしています。特にここ10年ほどはアメリカ市場の方が大きく伸ばしていることがわかります。

MSCIコクサイとの比較

MCSIコクサイ比較
青:S&P500 オレンジ:MCSIコクサイ

MSCIコクサイもVT同様に全世界株式への投資になりますが、大型株が中心です。いわゆる小型株を含まず、銘柄も3000銘柄ほどが対象となっています。VTと比較すると銘柄数が少なく感じるかもしれませんが、3000銘柄でも十分な安定感を期待できます。

パーフォマンスもここ10年右肩上がりで伸びており、大型株への集中でVTより伸ばしていることがわかります。アメリカ中心のS&P500には及びませんが、安定的に伸びていると言えます。

S&P500に投資する3つのメリットについて

ここまでS&P500について解説してきましたが、実際にS&P500に連動するファンドに投資する場合のメリットについてお話ししておきたいと思います。

手数料の安さ

投資信託などの株式商品は、売買時に手数料がかかります。当然ですが高い手数料を取られると、それだけ利回りも悪くなってしまうわけですが、S&P500は手数料が安いというメリットがあります。

S&P500に連動するインデックスファンドは、基本売買手数料がかかりません。信託報酬も安い商品が多くあります。例えば近年新しく登場している商品だと、信託報酬が0.1%を切るようなものもあり、手数料そのものが気にならなくなりつつあります。

分散投資が可能

先ほどもお話しした通り、業種も幅広く、分散投資が可能です。リスクヘッジをしたい初心者の方であれば、まずはこうしたところから投資してみるといいかもしれません。投資は、口座開設を行えば、100円からでも投資することができます。右肩上がりに伸びているアメリカ市場において、主要な大企業に分散的に投資したい人にお勧めです。

手間がかからない

分散投資はリスクヘッジになりますが、仮に1社1社投資先を決めて行うとなるとかなり大変です。投資後の運用の難易度も高くなってしまいます。ですがS&P500はまとめて購入できるので、自分自身で投資先企業を決める必要がなく、とても簡単かつ楽にアメリカ市場に投資することができます。

S&P500の3つのデメリットについて

様々なメリットがある反面、デメリットも存在しますのでお伝えいたします。主なデメリットは以下の通りです。

  1. 短期のリターンは期待できない
  2. 対策できることが少ない
  3. 知識、スキルアップは難しい

相場に左右されるファンドへの投資は、基本的に相場が下落状態にあるときでも対策としてできることはほとんどありません。売るか、買うかということしかできず、手間が少ない反面、相場が下落しているタイミングでは不安を感じるだけで、何もできないのが現状です。

また、短期的な成長を見込む性質の投資ではないため、短い期間で資金を大きく増やしたい場合には不向きだと言えます。さらに、株価指数に連動するファンドへの投資はお任せ的になってしまことも多く、投資の知識やスキルなどは身につきにくい投資とも言えます。

S&P500連動のお勧めファンド

S&P500に連動するファンドは数多くありますので、どこに投資したらいいのか迷うかもしれません。例えば、以下のようなファンドがあります。信託報酬がどのぐらいか、つみたてNISAに対応しているか、運用会社はどこかなどを参考にしてみてください。

ファンド

信託報酬

つみたてNISA

運用会社

SBIVS&P500

0.0938%

SBIアセットマネジメント

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

0.0968%

三菱UFJ国際投信

つみたて米国株式(S&P500

0.22%

三菱UFJ国際投信

Smart-i S&P500インデックス

0.242%

りそなアセットマネジメント

iFree S&P500 インデックス

0.2475%

大和アセットマネジメント

NZAM・ベータ S&P500

0.2673%

農林中金全共連アセットマネジメント

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド

0.4125%

×

ブラックロック・ジャパン

農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500

0.4983%

農林中金全共連アセットマネジメント

米国株式インデックス・ファンド

0.506%

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ

農林中金<パートナーズ>米国株式 S&P500インデックスファンド

0.6083%

×

農林中金全共連アセットマネジメント

iFreeレバレッジ S&P500

0.99%

×

大和アセットマネジメント

S&P500連動ファンドお勧め2選

1:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

どこを選べばいいかわからない、そんな風に迷った時は「ここを選んでおけば大丈夫」と言われる代表的な人気ファンドがeMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。

人気の理由は、

  • 純資産総額も1兆円を突破
  • 信託報酬は最低水準の0.0968%以内

と、信頼性の高さ、手数料の安さが魅力となっています。パフォーマンスも良く、つみたてNISAに対応している点でも使い勝手の良いファンドです。購入は大手のSBI証券や楽天証券などから可能な点でも安心です。

どのファンドを選べばいいか迷う場合は、まずeMAXIS Slim米国株式(S&P500)から始めてみると良いかもしれません。

2:SBI・V・S&P500

名前の通りSBI証券運営のファンドです。

こちらも、

  • 純資産額5000億円を突破
  • 信託報酬0.0938%

となっており、後発のファンドであることを考えると、近年とても人気が高まっているファンドです。パフォーマンスもよく、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と比較しても遜色ありません。信託報酬がとても安い点においても人気を集めているようです。

SBI証券でしか購入できない点だけデメリットに感じる人もいるかもしれませんが、SBI証券は大手ですし、安心感があることもお勧めできるポイントです。

S&P500のまとめ

長い視点で見て右肩上がりで成長しているアメリカの代表的な株価指数であるS&P500は、連動するファンドに投資することで、成長しているアメリカ市場の代表的な企業への投資を行うことができます。少額からでも投資可能で、積立NISAへも対応していることから、ファンド選びを慎重に行う必要はありますが、投資信託初心者にもお勧めできる理由の1つです

長期的な視点で好成績な市場への投資になるわけですが、短期間で大きく利益を得る性質のものではないことを理解しておく必要があります。投資はどこに投資するかが分かれ道になります。数あるファンドの中から、自分の投資スタイルや目的に合うものを選択するようにして、価値ある投資ができるようにしましょう。